エンジン発電機の出力選定

① 出力の小さな発電機を選んだ場合

必要な出力よりも小さなエンジン発電機を選んだ場合、誘導電動機などの始動時の大きな電力負荷に対応できず、下記のような問題が発生することがあります。

・エンジン発電機の電圧が急激に低下し、機器が正常に動作しない。 ・他の負荷機器のマグネットスイッチやリレーが作動しなくなる。 ・他の電動機負荷が減速したり停止したりする。 ・照明がちらついたり、水銀灯が消灯する。

その他にも思わぬトラブルの原因となる可能性があります。

② 出力の大きな発電機を選んだ場合

逆に、必要以上に大きな出力のエンジン発電機を選ぶと、初期費用や運転コストが高くなり、コスト面にて不利になります。

③ 定常時と始動時の違いを考慮する

負荷には、「定常時」と「始動時」で必要とする出力が異なるものがあるため、注意が必要です。 ※「定常時」とは、負荷が通常の動作をしている状態です。  「始動時」とは、負荷が起動する瞬間のことを指します。

その中で、代表的なものが「誘導電動機(モータ)」です。 誘導電動機は、ほとんどの機械で一般的に使われています。 誘導電動機は始動時に定常時の6倍以上の電流が流れるため、大きな電力を必要とします。

発電機の出力を最小限に抑えるためには、始動電流が少ないモータを選定することや、適切な始動方法や順序を考慮することが重要です。

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