エンジン発電機の出力について

発電機の出力は、発生する「電圧」とコイルを流れる「電流」によって決まります。発電機の出力は、電圧(V)と電流(A)の積で計算され、VA(ボルトアンペア)という単位で示されます。一般的には、1000倍にしたkVA(キロ・ボルトアンペア)が使用されます。

エンジンの出力表示は、現在では「国際単位系(SI)」に従って、W(ワット)またはkW(キロワット)で表記されます。従来は「馬力(PS)」で示され1PSはおよそ0.736kWに相当します。

発電機の出力(kVA)とエンジンの出力(kW)の間には、発電機の効率と力率が関わってきます。力率は、負荷の特性によって異なるため、エンジン発電機の出力設定時には、単相発電機の場合は力率を1.0、三相交流発電機の場合は0.8とするのが一般的です。

① 単相交流発電機の場合

単相交流発電機では、出力(kVA)は以下のように計算されます: 出力(kVA)=電圧(V)×電流(A)×0.001

また、力率を考慮した出力(kW)は次の式で求められます: 出力(kW)=電圧(V)×電流(A)×力率(cosθ)×0.001

通常、単相交流発電機の力率は1.0とされるため、kWとkVAは同じ値になります。

② 三相交流発電機の場合

三相交流発電機の出力(kVA)は次のように計算されます: 出力(kVA)=√3×電圧(V)×電流(A)×0.001

力率を考慮した場合の出力(kW)は以下の式で求められます: 出力(kW)= √3×電圧(V)×電流(A)×力率(cosθ)×0.001

三相交流発電機では、一般的に力率が0.8に設定されているため、 kW = kVA × 0.8 となります。

【注意点】

50Hzと60Hzの両方に対応したエンジン発電機の場合、エンジンの回転速度によって出力が変わります。一般的には、50Hzでの出力は60Hzよりも小さくなります。 ただし、インバータ方式の小型発電機では、同じエンジン回転速度で、インバータにより50/60Hzの交流を生成するため、定格出力も同じとなります。

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